歯についてのことばで「ホワイトニング」というものがあります。読んで字のごとく、歯を白くすることなのですが、今このホワイトニングが密かなブームになっています。若い人にとっても年配者にとっても白くて綺麗な歯は、幸せな生活を送っていくための必要不可欠のものです。特に歯にくすみが出てしまっている場合が多い中年以降の人たちにとっては、重要度が最高レベルの問題です。いつまでも若さを保ちたいなら、まずは白い歯です。お洒落のポイントは輝く靴というのと意味合いが似ているかも知れません。
中高年のおじさん、おばさんの歯ががたがたで、薄茶色に汚れていたら、それを見た人たちはどんな印象を持つか想像してみてください。爽やかな中高年であるための条件は100点満点中、50点は歯の白さ・綺麗さだと考えられます。歯が綺麗だったら、多少くたびれ気味のスーツも、「味のある渋いスーツ」になってしまうのです。
それでは、歯の「ホワイトニング」は、具体的にはどのようして行われるのでしょうか?これは歯科医が担当する分野で、歯科医でも「審美歯科」と呼ばれる部門で行われる施術です。
ホワイトニングには、何回か歯医者に通院して行う方法と、歯科医の指導のもとで自宅で行う方法の2つがあります。前者を「オフィスホワイトニング」、後者を「ホームホワイトニング」と呼びます。
オフィスホワイトニングは、毎回歯科医院に行って、施術をしてもらいます。多くの場合、専用の薬剤を歯の表面に塗って光をあてるという処置が行われるようです。オフィスホワイトニングは、1回の処置で完了の場合もあれば、何回か通ってホワイトニングの処置が完了する場合もあります。
メリットとしては、短期間で効果が出やすいことや、自分で処置を行わなくていいので簡単だということなどがあるでしょう。デメリットとしては、一旦白くなっても、また元に戻りやすいということがあげられます。
料金は、歯科医のよって様々ですが、1~2万円というのが相場のようです。保険がきかない施術になるので、全額が患者負担となります。
一方、ホームホワイトニングは、自宅で自分で処置を行う方法です。具体的にはマウスピースに専用の薬剤を仕込んで口にセットすることで行います。マウスピースは歯科医院で歯型を取って自分専用のものを作ってもらいます。使用する薬剤も歯科医に処方してもらいます。歯科医院でマウスピースを作ってもらい、薬剤を処方してもらうので、歯科医院に出向いていくという点では、オフィスホワイトニングと変わりません。
オフィスホワイトニングは最低でも1カ月程度は続ける必要があり、大変な面もありますが、一旦白くなった歯は、元に戻りにくいというメリットがあるとされています。
料金は内容によってかなり幅があり、5000円から数万まで様々なようです。保険がきかないのはオフィスホワイトニングと同じです。
ホワイトニングには、歯科医の処方した薬剤ではなく、市販のホワイトニング用の薬を使って行う方法もあります。この場合は、歯科医の処方するような薬剤は使用できないので、歯科医に言わせると、「効果はさほど期待できない」といウことになるようです。また、近年歯科医以外でホワイトニングを行う専門店が増えているようです。こにことから需要が高まっているのは事実のようです。料金は1回数千円程度で、歯科医師が行うホワイトニングに比べると安いようです。歯科医が行うような施術は法令上できないのですが、多くに場合は、人体に対する安全性の高い「ポリリン酸」「メタリン」「重曹」などを使用するため、施術による痛みがないとされています。
歯のホワイトニングにも様々な方法がありますが、白い歯を実現させるという目的はみな同じです。白くて綺麗な歯があなたの人生を輝かせることを認めるのであれば、あとは自分にあったホワイトニングをいかにして見つけるかが大事になってくるでしょう。いつまでも白い歯であり続けたいと願う人は、歯の手入れにも気を遣うはずです。おじいさん、おばあさんになっても白くて綺麗な歯を維持することは、あなたの見た目を好ましいものにするだけではなく、自分の白くて綺麗な歯でしっかりと噛み締めて取る食事が、あなたの内面も充実したものとするでしょう。